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熱米原産と思われるクワイラクサが香川県に入ってきていた

 投稿者:植村 修二  投稿日:2017年10月23日(月)00時23分32秒
返信・引用 編集済
   わが家の庭には、まだ同定できていない帰化植物が育っています。

 クワイラクサFleurya aestuans (L.) Gaudich. ex Miq.もその1つでした。

 水草研究会全国大会が香川県で2003年8月2日、3日に開催されました。水田光雄さんと私は前日の1日から香川入りし、坂出港や丸亀港の帰化植物を見て回りました。丸亀港の飼料工場は閉鎖され、新しい帰化植物はみつからず、坂出港では、オオホナガアオゲイトウばかりが多く、ここでも新たな発見はありませんでした。期待していた成果はなかったのです。

 ところがです。坂出駅から少し歩いた所で、草花コンテナ内に見慣れないイラクサ科があり、その家の玄関には、その一部を植え替えたと思われる鉢が飾ってありました。どうしても欲しかったので、最終日の3日に再度訪れ、その家の方に声を掛けて1枝を分けてもらって帰り、さし芽して育てました。

 それから10年以上、現在まで栽培を続けておりましたが、イラクサ科であることしか分かりませんでした。また、スリランカの植物の同定の依頼があり、その中にも、これと同じ植物がありました。

 今年(2017年)、斑入りのムカゴイラクサLaportea bulbifera (Siebold et Zucc.) Wedd.が先祖返りして緑葉となった個体が開花しました。それを見ていると香川のイラクサ科とよく似ていることに気づきました。

 学名の一部が分かればしめたもので、早速”Laportea”でネット検索すると、すぐ「香川のイラクサ科」の画像が次々見つかりました。

 全農教の『世界の植物Ⅱ』に載っているクワイラクサと同じ植物であることも分かりました。「花は葉腋から伸びた花柄に多数が穂状につく」と解説されていましたので、これではないと思っていました。

参考文献
 竹松哲夫.一前宣正 1993:世界の雑草Ⅱ -離弁花類-、全国農村教育協会.

画像
上.中:クワイラクサ(大阪府箕面市(栽培)、2017年10月1日撮影)
下:斑入ムカゴイラクサが先祖返りして緑葉となった個体(大阪府箕面市(栽培)、2017年10月14日撮影)



 
 

家島町観察会は中止です

 投稿者:相良真佐美  投稿日:2017年10月21日(土)14時30分46秒
返信・引用 編集済
  明日(10月22日)の家島町観察会は、当日担当の松尾幹生さんより、「台風のため中止」の連絡が入りました。
残念ですが、またの機会に、ご参加をよろしくお願いします。
                            近畿植物同好会 幹事 権藤・相良
 

ヨメナ、ハクサンボク、ケヤキ

 投稿者:磯野久美子  投稿日:2017年10月20日(金)00時57分40秒
返信・引用
  先日、犬山に行く機会があり、国宝の茶室「如庵」を見学しました。そして、その庭「有楽苑」には茶花園なるものがあり、ヨメナの薄紫の花が沢山咲いていました。
庭にはハクサンボクが赤い実をつけていました。枝に「スイカズラ科ガマズミ属白山木」と書いた札がつけてありましたが、ハクサンボクという植物を知らなかったので、少し調べてみたら、ガマズミに似ているけれども、ガマズミは落葉樹で、ハクサンボクは常緑樹だと書いてありました。確かに葉に光沢があります。
マユミやツバキも実をつけていました。
イロハモミジが多いので、紅葉の時は素晴らしいだろうなあと思いました。
茶室の窓から中を覗くと、床の間にはちゃんと花が生けてありました。担当の方が毎日茶花園に行き、「さあ、今日はどの子を連れて行こうかな。」と言って、花を切って来られるのだとか。この日はヨメナとホトトギスが首の長い細い花瓶に生けてありました。ホトトギスも茶花園で今咲いているとのことでしたが、見つけられず。
ところで、庭にはとても大きなケヤキが2本ありました。万博の時、大阪にケヤキ並木を作ろうと全国からケヤキが集められたそうで、その時、並外れて大き過ぎたために採用されなかった2本がこの庭にやって来たのだそうです。
写真上より
茶花園
ヨメナの花(ですよね?)
ハクサンボクの果実
マユミの果実(ですよね?)
2本のケヤキ(向い合わせに立っていました。)
撮影日はいずれも10月15日です。
 

斑入ムカゴイラクサの先祖返り

 投稿者:植村 修二  投稿日:2017年10月14日(土)17時12分48秒
返信・引用 編集済
   最近、園芸植物の野生化に興味を持っております。

 園芸植物の野生化の事例として、斑入り植物が先祖返りして緑の葉っぱに戻って生育旺盛となり、逸出、野生化するケースがあります。

 ムカゴイラクサは葉腋にムカゴをつけて繁殖します。先祖返りした場合、その変異個体がそのままクローンになって増えていくと仮説を立てて、山草業者より購入した斑入ムカゴイラクサを自宅栽培して観察を続けておりました。

 今回、観察した斑入ムカゴイラクサは斑が安定しており、黄緑色葉の個体が1株、「野生種と同じくらいの緑葉」の個体が1株、ムカゴによる繁殖で現れただけでした。

 黄緑色葉の個体は、斑入り個体と同じように、まだ開花したことがありませんが、「野生種と同じくらいの緑葉」の個体は、今年、開花しました。

 このことがきっかけで、長年名前が分からなかった帰化植物の正体も突き止めることができました。これについては、後日報告いたします。

画像 斑入ムカゴイラクサとその先祖返り(緑葉の個体)(大阪府箕面市(栽培))
 上:2011年6月18日、中:201年8月19日、下(緑葉の個体):2017年9月30日撮影

 

マンネンスギとヒカゲノカズラ

 投稿者:磯野久美子  投稿日:2017年10月13日(金)00時56分51秒
返信・引用
  ようやくうちの近所でもキンモクセイの香りがするようになりました。
芦屋の奥で早くから咲いていたのは、やっぱり少し標高が高いからなのですね。

ところで、10月7日、京都府最高峰の皆子山へ初めて登りました。命名者がかの今西錦司先生で、お嬢さんにも皆子さんと名付けられたという話で有名な山です。雨でしたが、一瞬霧が晴れて琵琶湖大橋がきれいに見えました。すごいきつい傾斜を登り下りしましたが、北山らしい山で、時々オレンジ色のが混じるスギの落ち葉を踏みしめて歩くと、秋を感じました。紅葉はまだほんの一部だけでしたが、クリが沢山落ちていました。

スギやヒノキの幹にはビニールテープが巻かれていました。昨秋、廃村八丁でロープを巻いた木を見ましたが、ロープでは熊剥ぎ対策にはなっても鹿対策にはならないそうですので、これは熊剥ぎ兼鹿剥ぎ対策でしょうか。

登り口の正教院の裏辺りにはクラマゴケやベニバナボロギク、登山道ではずっとアセビと恐らくイワヒメワラビと思われるものばかりが目につき、山頂近くではヒカゲノカズラが結構な面積ではびこっていました。鹿忌避植物ばかりです。
ヒカゲノカズラの胞子嚢穂がずらっと並ぶ光景は圧巻でしたが、よく観ると、ヒカゲノカズラとテイストは似ているのですが、たどって行くとつながっていない別の植物も沢山混じっていました。まるで実生のスギみたいでしたが、てっぺんからヒカゲノカズラと似たような胞子嚢穂が突き出ているのでシダ類だと思って、調べてみたらどうもマンネンスギ(ヒカゲノカズラ科)というもののようです。雨のせいか、どれも生き生きとしていました。ヒカゲノカズラが地を這って伸びて行こうとする様にはいつもすごい生命力を感じます。ネットでの情報ですが、ヒカゲノカズラでも胞子嚢穂だけは食べるという鹿もいるとの記述がありました。ここの鹿はどうなのでしょう。胞子嚢穂を食べられても食べられてもヒカゲノカズラはまた新しい胞子嚢穂をつけて逞しく生き延びているのでしょうか。
写真上
左:ビニールテープが巻かれたスギ
右:イワヒメワラビとヒカゲノカズラの競演(山頂近く)
写真中
上:マンネンスギ
下:ヒカゲノカズラの匍匐茎の先端
写真下
左上:アセビ     右上:この1本(ハウチワカエデ?)以外はまだ紅葉はわずか
左下:クラマゴケ(麓)右下:ベニバナボロギク(麓)
 

トウチクの「這い竹」

 投稿者:植村 修二  投稿日:2017年10月 7日(土)10時44分32秒
返信・引用 編集済
   このところ、やることが多すぎて、新しく購入した本が読まずに積み上げたままになっています。

 山住さんに教えていただいた『日本のタケ亜科植物』もその1つでした。

 ちょっと調べることがあって、パラパラ、ページをめくっていると、私が通勤途上、気になって画像を撮っていたものと同じようなものが、同書のP.141-P.142に「島屋野の逆さ竹」と題したコラムで紹介されていました。

 同書には、『新潟市中央区島屋野に国指定天然記念物の「島屋野の逆さ竹」がある。広さ1.2haほどの東西に細長いハチク林である。 (中略) 逆さ竹のみならず、細い稈が地際で直角に曲がり、地面に沿って伸びる「這い竹」・・・』として説明されています。

 以下の画像は、私がいつも通勤時に通る用水路脇にある放置されたトウチクで、今年その1本だけ、やや水平に伸びる稈が発生しました。

 なお、この「這い竹」は、台風5号がやってくる前に用水路が整備された際、切り取られました。

小林幹夫著(2017)『日本のタケ亜科植物』(北隆館)
 定価:本体23,000円+税


画像 トウチクの「這い竹」(大阪府堺市美原区)

 上:201年7月13日撮影、中:美原201年7月21日撮影、下:2017年9月8日撮影


 

アレチイボクサ

 投稿者:田中光彦  投稿日:2017年10月 7日(土)10時36分47秒
返信・引用
   熱帯アジア原産のアレチイボクサ Murdannia nudiflora (L.) Brenan は、最初福岡県で見つかり、その後三重県など6県でも確認されている新しい帰化植物で、まだどの図鑑にも載っていないと思います。
 大阪では枚方市牧野北町の道路の端に10数株生えているのを昨年の晩秋に、ほとんどの葉が枯れて実を少しつけた状態のものを、見つけました。今年の9月に再訪し1株持ち帰って観察していたところ、10月になって花が咲きだしました。イボクサのように地を這うことはなく立ち上がって、花序枝を長く伸ばし、先端に花を着けます。1cmにも満たない小さな花です。イボクサと違って葉鞘が赤くなるのが特徴のようで、花がなくてもその点で見分けられそうです。種子の表面には小さなイボイボがあります。(昨年写真を載せたように思います)
写真上は現地で9月15日に撮ったもの  中・下は10月3日に自宅で撮ったもの
 

月山・弥陀ヶ原

 投稿者:相良真佐美  投稿日:2017年10月 6日(金)20時22分3秒
返信・引用 編集済
  月山は世界でも有数の豪雪地帯で、高山植物の宝庫と呼ばれています。月山全体が天然記念物になっています。今の時期、月山の8合目、弥陀ヶ原湿原は、花は枯れで草紅葉の状態です。天気はガスったり、雨で視界はなかなか開けません。
その中で最も遅咲きのシロバナトウウチソウの花が残っていました。カライトソウに似ていて、東北地方の高山帯に分布し、日本固有種です。

草紅葉の中に、夏の花の名残もありました。過去に撮影した開花したの写真と比較してみました。ミツガシワ、ヨツバシオガマ、イワイチョウ、キンコウカなど、枯れた花は図鑑でもあまり載っていないので勉強になりました。

月山の8合目以上は来春まで危険なため、2週間前から閉鎖。弥陀ヶ原湿原や月山中ノ宮も、今季は本日限りということで、ギリギリセーフでした。

(山形県 月山8合目・弥陀ヶ原湿原 2017年10月5日 撮影)
 

ブナの樹幹流

 投稿者:相良真佐美  投稿日:2017年10月 6日(金)15時51分59秒
返信・引用
  10月3~5日、秋田県の鳥海山と山形県の月山の山麓に行きました。天気は、日本海側特有の曇りで時々雨が降ったり止んだりの繰り返しです。

鳥海山(2236m)は秋田県と山形県を跨ぐ山で、4日の朝に、秋田県側から山頂を眺めると、雲の笠をかぶっていても雪はありませんでした。
しかし、翌日の5日の朝には、山頂に雪が積もっていました。ニュースで、4日の午後1時過ぎに山頂付近で初冠雪を確認したと放送していました。
今年は例年より6日早かったそうです。初冠雪を目撃できてラッキーでした。

鳥海山の周辺はブナが群生し、緑のダムとなり、豊かな水で湿原になっていて、一帯が鳥海国定公園になっています。
秋田県側では国の天然記念物「鳥海山獅子ヶ鼻湿原植物群」があります。また鳥海山からの数キロの伏流水も豊富にあり、鳥海マリモというコケ類も生育しています。

ブナの群生地には、樹齢300年を超える樹林を踏み込みから保護するため木道が設置されています。
雨が降ると、葉が雨を集め、幹を伝って根元に水を供給する樹幹流が見えます。白い樹皮の同じところを何度も流れるので、黒い線になります。
これは、ブナの葉が広くて、傘のように開いて中心に雨水を集めることで発生する現象です。そして、樹皮から流れ出た栄養素が地表に供給され、他の生物にとっても有益で、豊かな土壌になるといわれています。

(鳥海山山麓 新潟県にかほ市・山形県遊佐町 2017年10月4・5日 撮影)
 

秋の茨木市泉原

 投稿者:相良真佐美  投稿日:2017年10月 2日(月)12時11分34秒
返信・引用
  茨木市の泉原の東海自然歩道を歩きました。泉原地区は自然の植物の宝庫で、北摂の観察会でよく使われる場所です。田んぼでは稲刈りの真っ最中でした。道端には、今頃はハキダメギクやアキノノゲシがあちこちに咲いています。

ハキダメギクと離れたところに、コゴメギクの群れがありました。ハキダメギクとよく似ていますが、コゴメギクは舌状花が極端に小さく、葉の鋸歯が低くなっています。花柄や茎の毛もコゴメギクほどの多さはありません。

アキノノゲシは、すべて舌状花で、総苞片に黒っぽい縁取りがあるのが特徴です。

また、秋の実りがあちこちで見られました。クリの毬が点々と落ちていて、ケケンポナシに毛の多い若い実ができていました。サンショウの果実が裂開し、ウメモドキには赤い実ができていました。

(大阪府茨木市泉原 2017年9月29日・10月1日 撮影)
 

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